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【Vol.26】美容業界における最近の求人状況と具体的な求人方法

このページで勉強できること…
  1. 美容業界の求人の現状
  2. 人が集まる美容室はどんな美容室?
  3. 具体的な求人方法

美容師として独立開業し、美容室オーナーになるまでに必要なこと、知っておきたいことをまとめたこの連載も今回で第26回です。今回から3回に渡り「求人の方法」について解説いたします。

まず今回は「美容業界における最近の求人状況と具体的な求人方法」について解説しましょう。

美容室を開業したら、お店を一緒に営業していく従業員を雇う必要があります。最近の美容業界における求人状況を確認しながら、実際の求人方法を解説していきます。

1. 美容業界の求人の現状

おしゃれで華やかなイメージのある美容師という職種は人気の職業です。2000年代に公開された大ヒットドラマ「ビューティフルライフ」で主演の木村拓哉が美容師の役を演じたことでも美容師を夢見る人が爆発的に増えました。

現在でも人気の職業であり、ハローワークが公表している人気職業ランキングでも10位に入っています。

1位  プロスポーツ選手
2位  薬剤師
3位  ユーチューバー(YouTuber)
4位  ゲームクリエイター
5位  イラストレーター
6位  医師
7位  看護師
8位  保育士
9位  声優
10位 美容師
※ハローワークから引用(2021年1月1日~1月31日のアクセス数、ユーザ数を元に順位付けしています。)

しかしそんな人気の職業である美容師が不足しているのが現状です。求人を出しても人が集まらず困っている美容室は多くあります。美容師が不足している主な要因として挙げられるのは3つです。


労働環境

美容師は基本1日たちっぱなしですし、シャンプーなどで手があれる人も多くいます。開店前、閉店後の業務も多く、拘束時間が長くなってしまうのも現状です。

給与や待遇の面でも、美容業界は改善すべき点が多く存在します。全国の美容室では、社会保険の加入がまだまだ普及していません。関西の美容サイト「JOBOON」の調べによると、掲載数180件のうち、社旗保険加入数は65件で、36.1%でした。ほかの業種に比べても美容師は社会保険に加入できていない人が多くいるのです。

給与もスタイリストとして活躍し、ある程度指名を受けられるようになれば問題ありませんが、下済み期間は行わなければいけない業務も多くそれに見合う分の給与がもらえない日々が続くので、そういった問題を抱えてやめてしまう方も多くいます。


美容師としてのスキル

美容師になるには国家資格である「美容国家資格免許」が必要です。そして資格を取得してもすぐにお店で活躍できるわけではなく、最初はアシスタントとして雑務を行います。下済み期間も短くはなく、せっかく美容師の資格をとったのに自分の思うような仕事ができず、心身共にかなり疲労するでしょう。

また、美容業界は日々進歩しています。髪型やカラーなどの流行りは日々変わっていくのです。一度身につけた技術で満足することなく、毎日の勉強や施術の練習が必要になってきます。

他にもコミュニケーション能力が美容師にとってはとても大事です。指名してもらったお客様との会話を忘れないようメモを取って置いたり、話題作りのためにニュースや新聞を読む、これらも美容師の仕事の一つです。大変な業務ではありますが、リピーターを増やすためにも必要なことです。


美容室の数に対し、美容学生の数は減っている

厚生労働省は2019年10月31日、平成30年度衛生行政報告例を発表しました。少し引用してみましょう。

現在(平成30年度)美容室は25万1140店となり、過去最高を更新。25万軒を超えたのは初めて。

厚生労働省

全国に美容室の数は約25万軒あり、この数はコンビニエンスストアの約4倍ほどあります。ほかの業種に比べてもかなり多いです。さらに、毎年新しく約1万軒ほど新しい店舗がオープンしており、まだまだ増え続けています。

以下の表は平成10年からの美容室数の推移を表しています。

一方で、美容師を目指す人は減っています。

以前なら美容師を目指す人は非常に多く、平成16年に過去最多となる2万9299人もの人達が美容師免許を取得していましたが、平成19年以降は1万5千~2万人と減少しているのがわかります。(下図参照)

この通り美容室の数に対して、美容師免許取得の数が減っているのです。この現状では、美容師が不足するのも当然です。

2. 人が集まる美容室はどんな美容室?

現在、美容業界の求人件数は増えています。厚生労働省「一般職業紹介状況(令和2年9月分)について」によると、有効求人倍率全体は1.03倍なのに対し、美容師有効求人は2.73倍と美容師に対する求人は他の職種に比べ2倍以上求人が出ていることになります。
その多く出ている求人の中から自分の店を選んでもらう必要があるのです。

そのためにはどういった取り組みを行う必要があるのでしょうか。


① 福利厚生の充実

最近は「安定志向」の人が多いです。また、昔のように「独立開業」を目指す人ばかりではなく、長く働くことを考える人も増えています。そのため、福利厚生を充実させ、生涯働くことができる環境を作る必要があります。

MEMO
社会保険に関しては、今の美容師は働く条件として考えている人も多くなっているため、募集を増やすことができます。美容室にとっては、負担が増えることにより経営を圧迫される可能性があり、難しい部分ではありますが、いい人材を確保できる可能性はあがるので検討してみる価値は十分にありますね。

他にも、多様な働き方ができる制度を充実させ、より良い環境を作り出すことも必要です。例を挙げると、残業をなくす、固定休を作ったり時短制度を導入する、産休・育休・託児支援をする、こういった取り組みを行うことで、いままでの制度では勤務できなかった人材を集めることができます。


② 良好な人間関係

同じ店で長く働き続けている従業員が多い店は、人間関係が良好な店が多いです。スタッフ同士の仲が良いことで、すぐに辞めてしまう人は減ります。さらに、お店の雰囲気もよくなりますし、スタッフの向上心が高まり、売り上げにもつながります。


③ 明確なコンセプトやミッション

自分の考えとあったお店で働きたいという人が増えています。そのため、コンセプトを明確に示すことが大切です。コンセプトやミッションなどの中に、スタッフへの考え方も入れておくと良いでしょう。自分が提示したコンセプトに賛同して集まったスタッフは、同じ目標に向かって仕事に取り組むことができるので、とても必要な人材です。どういった取り組みを行い、どんな美容室になりたいかを明確に提示しましょう。


④ 人気や話題性がある

やはり人気店に人は集まります。単純に大きなチェーン店だけでなく、SNS発信に力を入れているお店など、話題性の高いお店も人気があります。自分の店が人気店になれば自然と募集してくるスタッフも増えるので、店独自の強みを生かし、人気店になるよう取り組みましょう。

3. 具体的な求人方法

美容師の求人方法は様々な方法があります。美容師が注目している求人媒体で求人を出すことで効率よく応募を集めることができます。

また、求人方法によっては、時間や手間、コストがかかる場合もあるので、希望する人材を集めるためには、数多くある求人方法の中から厳選する必要があります。この記事では3つの方法に分けて解説していきます。


① 求人サイト

求人サイトで募集する方法が一般的です。求人サイトは大きく分けると美容系専門の求人サイトと総合求人サイトの2つです。

MEMO
具体的に挙げると、美容系専門サイトは、「Qナビ」「リジョブ」「ホットペッパー ビューティー」「美プロ」など、総合求人サイトなら「indeed」「求人ボックス」などです。

それぞれのサイトの詳しい情報は次回の【Vol.27】で紹介します。

求人サイトのメリットは、多くの人が目を通す媒体であること。求職者がピンポイントで検索できるため、希望に近い人材からの応募が期待できることなどが挙げられます。


② 公式サイトやブログ、SNS(特にInstagram)

今、力を入れていただきたいのがこの項目です。美容学生は様々なところから求人情報を収集しています。特にInstagramなどのSNSは、今の時代とても発信力があり、SNSで店を知って、実際に公式サイトや求人サイトを検索して応募するケースが増えてきています。

詳しくは【Vol.28】で解説します。


③ その他

他にも方法はいろいろあります。具体的には、ハローワークや美容専門学校の掲示板に求人を出す。リファラル採用などがあります。

ハローワークは無料で利用できるので掲載へのハードルが低いことがメリットです。美容専門学校の掲示板も同じく無料ですし、さらに今減っている貴重な新卒を採用することができます。

リファラル採用とは?
リファラル採用は、知人などからの紹介や勧誘のことです。この方法が一番理想の形でしょう。リファラル採用の場合は定着率が良かったり、紹介してもらうということで優秀な人材が加入する場合が多いことなど、多くのメリットがあります。

こちらも詳しくは【Vol.28】で解説します。


今回は「美容業界における最近の求人状況と具体的な求人方法」について解説いたしました。ポイントをまとめておきましょう。

まとめ
  • 現在美容業界はさまざまな要因から、人手不足であり、簡単に従業員を集めることができなくなっている
  • 福利厚生など、美容師が求めている環境を整えることで、従業員を呼び込む
  • 求人方法は多様化してきているため、希望する人材を集めるためにどういった手段を活用すべきか厳選する

次回は「さまざまな求人サイトと特徴のまとめ」について解説していきます。
この連載があなたの美容室開業の助けになれば嬉しく思います。